Contents
ドイツ語の先延ばし癖を克服する習慣化テクニック5選
「また今日もドイツ語やれなかった...」
参考書を買ったのに3ページで止まっている。
der/die/dasが覚えられなくて挫折した。
格変化の表を見るだけで頭が痛くなる。
もう自分には向いてないんじゃないか——そんな風に自分を責めていませんか?
「今日こそ1時間しっかり勉強しよう」
「ちゃんと理解してから次に進もう」と思うけど、
結局何もできずに一日が終わる。自己嫌悪だけが積み重なっていく。
挫折:誰しもが体験すること。
でも、安心してください。ドイツ語学習で挫折しない人なんていません。
格変化でつまずく、冠詞が覚えられない、といったことに限らず、
参考書が途中で止まる、ドイツ語勉強したくないといった経験は異常ではなく、
むしろ普通に起こることです。
誰しもが続けようとするかぎり向き合わざるを得ない状態です。
大切なのは、挫折しないことではなく、失敗することも込みで続けることです。
私も2024年からイタリア語を勉強していますが、
やったりやらなかったりを続けています。
特に春休みや夏休みなどではレポートに追われてイタリア語を考えるゆとりがないです。
それはむしろ優先順位とかがある中で普通のことではないかと思います。
もちろん、半年でB1レベル合格とかを第一目標としているならば、
それなりの時間とお金をかけられることが条件だと思います。
先延ばし癖を直すには?
とはいっても、毎回始めることが億劫になることってありませんか?
今回はそれでも毎回また続けることができる
私自身が実践している5つの方法をお伝えします。
よく言われる「タスクを小さくしよう」「とにかく始めてみてみろ」というアドバイス。
でも、それができないから困っているんですよね。
10秒アクションで始める
「行動できない」という問題の解決策は、10秒でできることだけをやることです。
本当に小さなことで構いません。
「参考書のページを開く」と決めてもいいですが、
もうすでにページを開いた状態で準備できている場合は
開いたページの1行だけ音読してみる
昨日覚えた1単語をフレーズと一緒に声に出す
たったこれだけ。
音読してみると、「面倒くさいな」と頭がよぎる前に意外と続けられるものです。
他にも例を提示してみると、私は家でヨガをやりたいのですが、
言い訳したり、というか正直面倒くさいなと思うんですね。
ヨガマットはすでに敷いてあるのですが、なかなか取りかかれないんです。
そこで目標は「ヨガマットをお手拭きで拭く」ということです。
やる前に必ず私は綺麗にするので、私はそれを導線にしました。
それは「運動」よりも「掃除」の延長線で私的に心理的なハードルが低くなり続けることができます。

「やらなかった」は1日中ストレス
たった10秒でも行動すれば、「やった」が積み重なります。
そして10秒でできる行動を面倒さよりも、
1日中「できなかったな」と考える方がストレスにならないでしょうか?
「やらなきゃ、やらなきゃ...」と思いながら何もしないと、
「やらなかった」が積み重なります。
それが心理的ストレスを生み、さらに動けなくなる。
自己嫌悪の悪循環です。
逆に小さくても何かやれば、達成感が生まれ、次もやってみようと思える。
そしてその循環を作るのに、今が一番チャンスです。
完璧主義を手放す—60%でも次に進む
ドイツ語学習者が特につまずきやすいポイントがありますよね。
格変化だったり、語順だったり、
覚えることも多いし、使いわけなどが難しいですよね。
だけど完璧にその章をするよりも、次に進んでもいいと思います。
例えば、格変化に関しても、
「完璧に使い分けられるようにする」でもいいですが、
まずは現実的問題として、男性名詞の4格(AKK)は-enになるんだな。
それを意識できたらokという感じでいいです。
次のステップで3格(DAT)が出来ればokです。
そして、2格(GEN)に関してはB1レベルまでは書けるだけでokです。
またドイツ語の語順は厳格で、副文で動詞が最後に来るルールではありますが、
実際には英語のように話す人も一定数いて、
別にそれがスピーキングにおいて大きな問題ではないです。
(もちろん書くときは文法通りですが)
だけどフレーズごとというか、よく使うものから、
語順を矯正しているという感じで、
正直私も今でも完璧には使いこなしていません。
だけど、100%できる方が素晴らしいことだけど、
それよりも受け身表現がわかるとか、もっと単語がわかる方が
「ドイツ語の運用力としては高い」=テストでも高得点が取れるということになります。
「〇〇しなきゃ」より「〇〇したい」を増やす
私もドイツ語を「しなきゃ」ばかりで、なかなか勉強がはかどりませんでした。
しかし実際には、ドイツ語が勉強したいわけではなく、
ドイツ語を使って何かすることが目的なんです。
私も「ドイツ語勉強しなきゃ」ではなく、「美術を知りたい」で今も続けられています。
とは言っても、やはり最初はそうは思っていても文法勉強などで、
それどころじゃないというか、
そのレベルではなくて、つまらないと思うことも多いかと思います。
そんな時は「したい」を起点に、好きな部分を少しお試ししてみましょう。
好きなところから「つまみ食い」する
- 好きな映画の好きなシーンを繰り返し観て、
「このセリフかっこいい!」と思った表現から学ぶ - ドイツ文学を一節だけ、1頁だけ、辞書を引きながら読んでみる
- 好きな音楽の1節だけ言えるようにする。
つまり、ここでは「好きなところをつまみ食い」する。
そうすると、もっとわかりたいだったり、
わからない文法などを主体的に理解したいと思えるのではないでしょうか?
自分を親友のように扱う。
さらにいうと、私たちは、自分に一番厳しいかもしれません。
もしドイツ語の勉強に挫折している親友がいたら、なんと声をかけますか?
「ダサい」とか「いつも失敗してばかりじゃん」なんて思わないし、
そんな意地悪な声かけなんてしないですよね。
「失敗はよくあること、仕方ないよ」
「いや、そもそもドイツ語を勉強しようと思っているだけですごいじゃん」
そう思うはずです。
だけど、私たちは自分に対して意地悪な声かけをしています。
私は上手くいかなかったときこそ、
「だからダメなんだよな」とか思ってばかりでした。
逆に最近は「今日もちゃんと決めたことできてやればできるじゃん!」と言ってます。
それは小さな自信にもなります。
友達にかける言葉を、自分にもかけてください。
自分のできていることを認めてあげよう
まずは自分のできることを認めてください。
私たちは上手く話せないとか単語全く覚えてないなど、できていないことに目がいきがちです。
しかしこの「出来てる/出来ていないこと」2つを知ってこそ、今の現在地を知ることになります。
現在地を知ることの大切さ
例えば:AさんとBさんはどちらも「ドイツ語話せない」という状況だとします。
Aさん:シチュエーションごとの定型フレーズがわかる。
Bさん:「Danke(ありがとう)」すら知らない状態
仮に私がドイツ語勉強の相談を受けたら、こうアドバイスします。
Aさん:会話で使える文法を一通り習いながら使えるようにすることを提案
Bさん:まずドイツ語の会話動画などを見てから、文法よりも簡単なフレーズや単語を覚えることを提案
仮に同じ参考書をやるにしても、AさんとBさんではやるべきことが違いますよね。
だからこそ、自分のできることにも目を向けてください。
そして、出来ていることにも目を向けてあげると、自分も褒めてあげられそうですよね。
まとめ
ドイツ語の先延ばし癖を克服する3つのポイント:
10秒アクションで始める—完璧を目指さない
50%でも次に進む—格変化も語順も、ゆくゆくできればいい
「したい」に変換する—好きなことをかじってみよう
自分を親友のように扱う
出来ていることにも目を向けてあげる。
