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【アート】モンドリアンとミッフィー が繋がる旅|オランダの歩き方 #artravel

デンハーグ:モンドリアン

前回は歴史的なテーマとしてフェルメールを取り上げましたが、
今回はデンハーグの現代的な一面に焦点を当ててみます。

デンハーグといえばマウリッツハイス美術館が有名ですが、
ぜひデンハーグ市美術館も訪れてみてください。

観光客が集中しがちなマウリッツハイス美術館とは違った魅力を発見できるはずです。

デンハーグ美術館はモンドリアンのコレクションが充実しているので、
他にも面白い作品があるので訪れてみてください。

デンハーグ市美術館

一番左の写真は入口なんですけどもう建物が幾何学的で
「モンドリアンみたい」ではないでしょうか。

真ん中の写真は街の一角ですが、歩いていても美術館の続きのようです。

建物が「モンドリアンみたい」と言いましたが、
これがデ・ステイル(De Stijl)という芸術運動の様式です。

デ・ステイル(De Stijl)とは

デ・ステイルは20世紀初頭にオランダで生まれた芸術運動で、
ピエト・モンドリアンやヘリット・リートフェルトなどの芸術家が中心となって展開されました。

直線、原色、幾何学的形態を基調とした合理的で機能的な美を追求した建物や家具などがあります。
それが「モンドリアンみたい」な建物や家具ということになります。

ちなみにロッテルダムにもデ・ステイル建築が残されており、
私はこの合理的で機能的な美が好きです。
De Unie Café(左)は1925年、シュレーダー邸(右)は1924年に建てられています。

ユトレヒト:デ・ステイルの代表作品2選

リートフェルトの傑作シュレーダー邸

特に有名なのが、ユトレヒトにあるリートフェルト設計のシュレーダー邸です。
この建物には英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語(?)に続いて日本語の音声ガイドも用意されており、
日本人観光客への配慮に驚かされました。

シュレーダー邸はまさにモンドリアンの絵画が立体化したような空間です。
合理的でありながら工夫に満ち、これこそが真の豊かさだと感じさせてくれます。
見学中、学芸員の方が様々な仕掛けを見せてくださいました。

それは壁が移動可能でちょっと襖のようだなと思いました。
折りたたみ机など不要なときは折りたたみができます。

また中心の天井がガラスになっているおかげで、部屋が明るくなります。

家具の一つ一つに工夫があるり、芸術的だと思いました。
(ちなみに所有者の子供たちは奇抜なこの家が大嫌だったそうですが。)

お昼休みの前に

私は昼休み時間があることを知らずに一つ一つ家具に見入ってしまって15分ほど、
延長してしまいました。

嫌な顔をするどころか
「あなたはこの家に住んでみたいですか?」と親しみやすく感想を尋ねてくださいました。
そして私も英語で何とかその感動を説明し、少し雑談をしました。

例えばドイツの美術館とかだと、
15分前少なくとも5分前には完全撤去をしないといけないので、
私はこのオランダ人の親しみやすい雰囲気が好きです。

ミッフィーとデ・ステイル

ユトレヒト訪問の際は、ぜひ市立博物館も訪れてみてください。
そこではミッフィーの作者ディック・ブルーナについて学ぶことができます。

館内のドキュメンタリー映像には英語字幕と日本語字幕が用意されており、
ここでも日本人への配慮を感じました。

興味深いのは、ミッフィーの作者ディック・ブルーナが
実際にデ・ステイルの影響を受けた同時代の人だったということです。

ブルーナのシンプルで合理的なデザインには、確かにデ・ステイルの美学が感じられます。
もちろんミッフィー博物館もその向かいにあるので行ってみてもいいと思います。

ミッフィー-博物館(Nijntje Museum)


但しここはどちらかというと子供向けの施設で、おままごととかがあるので、
お子様連れにはいいかと思いますが、
大人、それも一人で行くような場所ではなかったです。

それでも、可愛いなと思いながらいろいろ見ていました。
オランダ語でうさぎの数え方とかあって、子供たちに紛れて壁の方で肩身狭く見ていました。

余談ですがミッフィーの信号とかもありますよね。

ユトレヒトの地図

デ・ステイル巡りの感想

デ・ステイルを巡る旅では、デンハーグの美術館から始まり、街そしてユトレヒトでその代表作品を見ることができます。
シュレーダー邸は少し遠くにあるので不便ではありますが、訪れる価値ありです。

ミッフィーを見るだけでもいいですが、ミッフィーが生まれる背景の精神と言いますか、
それをデンハーグのモンドリアンの作品から始まり、
シュレーダー邸で空間で体感し、
その背景からミッフィーを見てみると面白いと思います。

印象的で、機能的でありながら美しいデザインが
絵画、建築、ポップカルチャーに続く旅でした。

前回はデンハーグ:歴史編ということで、フェルメールを巡る旅というので見てみました。

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