Deutsch Grammatik

【ドイツ語】Verb-Nomen(動詞+名詞)表現とは?日本語に例えてみた。#気まぐれドイツ語

Verb-Nomen(動詞+名詞)表現とは?

どんな時に使う?:動詞+目的語との違い

ドイツ語では、Verb-Nomen(動詞+名詞)の表現がより好まれることがあります。
というのもフォーマルな印象を与えるため、特に会議や書類での使用されます。

また単純な動詞を使うよりも、
形容詞を付ける名詞ことで行動の重みや規模感を伝えやすくなります。

ここでは、ドイツ語のVerb-Nomen表現がどのように使われているのか、
日本語と比較しながら違いを見ていきましょう。

Verb-Nomenを日本語で例えると?

ドイツ語ってめんどくさいなって思われるかもしれませんが、
日本語でも似たようなことはあります。

実際に「対策する」という単語を見てみましょう。

対策する

  • 「対策する」 → シンプルな動詞の表現
  • 「策を講じる」 → 「講じる」に意味はない。

このように同じ意味「対策をする」でもちょっと印象が異なるかと思います。
そして「講じる」事態に意味はなく、機能動詞として単に「する」という意味です。

そしてなぜ「講じる」なのかは組み合わせなので黙って覚えるしかない。
同様にドイツ語でも一つずつ覚えていくしかないです。

次にドイツ語、日本語で「決定をする」という頻出単語を見てみましょう。

決定をする

  • Ich habe mich entschieden. (私は決定した)
  • Ich habe eine Entscheidung getroffen. (私は決断を下した)

ここでも同様に、treffen自体に意味はなく、
機能動詞として「する」という意味になります。

さらに形容詞を加えることでニュアンスを表現できます。

形容詞を加えてより詳しく

「決断をする」=「eine Entscheidung treffen」という表現に
「große(大きな)」という形容詞を加えると、
どのような決断であるかを明確に伝えることができます。

ドイツ語の例

Ich habe eine Entscheidung getroffen. (私は決断を下した)
Ich habe eine große Entscheidung getroffen. (私は大きな決断を下した)

このように、形容詞を加えることで動作の詳細やニュアンスを
より詳しく説明することができる点も、Verb-Nomen構造の利点です。

ポイント

  • Verb-Nomenでは名詞が意味を持つ。
  • 動詞が分からなくても「machen/tun」と訳せる。
  • 形容詞を加えることで重要度などニュアンスを伝えることができる。

よく出るVerb-Nomen表現

実際にどういうものがあるのでしょうか。
典型的で日常的によく出るVerb-Nomen表現としては、以下のようなものが挙げられます。

  • eine Entscheidung treffen (決断を下す)
  • eine Frage stellen (質問を出す)
  • eine Rolle spielen (役割を果たす)

 各レベルでの学習目標

正直に言うとC1レベルを合格してもめちゃくちゃこの例を覚えたわけではありません。
出てきた時に意味が分かる、何度も出てくる表現は覚えるでいいと思います。

少し余談にはなりますが、
B1レベルでは「Sport machen」ですが、
B2レベル以上になると「Sport treiben」になります。

どちらもスポーツをするという意味ですが、
日常会話では「machen」でも問題ありません。

なので、B1レベルではそこまでかしこまったものは覚えなくていいと思います。

とは言ってもどれくらい覚えたのか時になると思います。
参考までにまとめてみました↓

レベル別の目安

B1レベル: 10個程度。主に基本型のmachenなどの組み合わせるものを覚える。
C1レベル: 多くても30個くらい覚える。

ちなみに大学で勉強している今でもそういう単語に会うたびに学んでいます。
というか、昔から知っていたものを今になって使えるようにしています。

なので、基本的にドイツ語の先生は覚えろというのですが、
ほどほどに理解し、最低限重要なものさえ使えたらOKでだと思います。

C1レベル目指すなら、確かにゼロや概念を知らないと困るけど、
それよりも苦手を克服する方が高得点狙えると思います。

おまけ|上級編:bringen vs. kommen(B2レベル以上)

B2レベル以上の人だけ見てほしいのですが、私が理解が怪しかったポイントをお伝えします。

それがVerb-Nomen表現の「bringen」と「kommen」の使い分けです。

bringenのイメージ:能動的・外部からの作用

何か外部の力や働きかけが能動的に変化をもたらすイメージ。

kommenのイメージ:受動的・プロセスを経ての到達

ある時間的なプロセスや段階を経て、
自然に、あるいは徐々に目標や状態に到達するイメージ。

つまりbrigenは主語が何かをするような能動的な側面をもち、
kommenは受動的なイメージとひとまず覚えておくといいでしょう。

例文は下記の通りです↓

例文1

  • Dieses Geschenk bringt mir Freude. (このプレゼントは私に喜びをもたらす)
  • Durch dieses Erlebnis bin ich zu Freude gekommen. (この体験を通して、私は喜びに至った)

例文2

  • Harte Arbeit bringt oft Erfolg.  (努力はしばしば成功をもたらす)
  • Nach langem Training bin ich zu Erfolg gekommen.  (長い訓練の末、私は成功に至った)

これらはC1レベルであってもこのニュアンスの違いが分かればOKです。

まとめ

ドイツ語におけるVerb-Nomen表現は、シンプルな動詞+目的語の代わりに使われることで、
フォーマルさを与えることができます。

また、名詞に形容詞をつけることで、
その動作がどのようなものであったかを具体的に伝えることができるため、
より正確にニュアンスを表現できます。

完璧にすべてを覚える必要はなく、読む際に認識でき、
段階的に使える表現を増やしていくことが大切です。

bringenとkommenのようなニュアンスの違いに気づくことで、
より上級のドイツ語表現へとステップアップできます。

B1レベルにはどれくらいかかる?と悩んでいらっしゃる方がいましたら、
こちらのブログをどうぞ↓

howlong-leraning

(現実的な数値(参考)をお伝えしています。)

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