languages-leraning

Deutsch Frage&Antwort Motivation

【Q&A】ドイツ語と英語の同時学習って可能? 『急がず、だが休まず』

ドイツ語と英語の同時学習って可能?

ここでは、
ライフスタイルにおける時間の問題と
言語学習における問題について2つの面から解答します。

結論からいうと、


二頭追うものは二頭をえず。

しかし『二頭追うものは二頭をえず。』というのは
負け惜しみではなく、

私たちは『他のモノ』も追っているからです。

ライフスタイルにおける時間の問題

疲れた女性

例えば、私は働きながら、ドイツ語の勉強していました。
そしてドイツへ行くまでの残された時間は
できるだけ日本語で美術の本を読みたいし、
友達と一緒に過ごしたい

すると、平日は仕事とドイツ語の勉強
休日はドイツ語と読書、夕方から友達と会う。
一ヶ月に一回友達の家へお泊り。

そんな中で、英語もできるわけがない。
確かに、物理的には1日15分や30分の時間はありました。
いや、それ以上の時間はあった。

平日はドイツ語、休日は英語みたいに、
もしくは隙間時間を効率良く、
活用することもできたと思います。

けれども、計画通りには基本的にいかないんです。
何事も見積もりより多くの時間と労力がかかります。

ドイツ語の文法を覚えるということも。
本を読むのも、

友達と会う前の1時間時間があっても、
そわそわして勉強できない。
もしくは会った後疲れて勉強できない。

そんなもんです。

80%以上はキャパオーバー

だから、体力も精神も80%以上埋まっている、
ということは詰め込みすぎなんです。
キャパオーバーなんです。

勿論、短期間ならそれも可能だと思いますが、
もし長いこと続けたいなら、
80%以上詰め込んではいけないんです。

仕事だったり、プライベートの時間だったり、
だからその次にできることは1つしかないということです。

だから逆に言えば、ドイツ語と英語だけ勉強したいなら、
他の「何か」は犠牲は必要です。
その意味で二頭追うものは二頭を得ずなのです。

言語学習における問題

learning

確かに私は英語でドイツ語の文法を勉強していたり。
英語で何か情報を得ることはしてきています。

しかし、英語を使ってドイツ語を学ぶことはあっても、
英語も勉強することは正直できなかった。

勿論、どのレベルにいるかによりますが、
最初であればあるほど、その一つの言語に没頭した方がいいと思います。

(趣味で楽しみで英語を勉強したいという場合は息抜きで英語やればいいですけど。)

まずはドイツ語に慣れろ

それは


『ドイツ語学習時間の分母を増やすこと=ドイツ語に慣れる』


ことだからです。

例えば、30分勉強しようとしたとしましょう。
英語はおおよそ『義務教育+30分』になりますが、

ドイツ語の場合は、もし1ヶ月間勉強しているだけなら、
『1ヶ月+30分』のように
その30分の比重が大きいです。

そして英語勉強する分もドイツ語に当てると、ドイツ語に早く慣れます。
何事も慣れると単語や文法を覚えるのがちょっとラクになります。

なので、やる気と体力あるうちに
一気にある程度のレベルまでやってしまった方が挫折しないです。

従って、英語そこそこできて、ドイツ語も始めたいと思うなら、
例えば、最低でも2-3ヶ月はドイツ語に集中した方がいいということです。

2-3ヶ月はドイツ語に集中すると大体の基本的なこと(A1レベル)は分かるようになります。
なので、それからドイツ語にの比重を少し減らして英語も勉強していくことはできると思います。

私たちは『ドイツ語』を話したい。

speaking

しかし、ドイツ語の勉強って、当たり前ですけど、
『言語学: ドイツ語』を勉強している人は少ないと思います。
つまり、学問としてドイツ語を理解したいのではなく、
話したい、コミュニケーション取りたいと思うんです。

しかも欲張りなことに、『早く』という言葉付きです。
『早くドイツ語うまくなりたい』

そして英語ですらまだまともにできていないのに、
4技能をバランス良くスキルアップしたい
という随分と厄介なことを考えています。

冷静に考えて、
英語と同時進行って結構難易度高くない?
と思います。

今の私の場合、
大学に入学してからやっと英語もちょっとずつ勉強しはじめました。
(イタリア語を勉強で今後どうなるかはわかりませんが、)
個人的にはB1-B2レベルくらいまではドイツ語に集中した方がいいと思います。

だからこそ、

ドイツ語勉強できたら、100点。
英語勉強もできたら、120点。


つまり、ドイツ語と英語できたら100点ではなく、
あくまでも加算、ボーナス得点だということを忘れないでください。

最後に

二頭追うものは二頭をえず。


といったのは皆さんホントに頑張り屋だし、
ドイツ語も英語も高いレベルを求めていると思います。

合格ラインをさげろ。

合格ラインをさげろ。だからこそ『常に100%で頑張らないと達成できない目標』は
挫折してしまいます。長く続きません。

だからこそ、合格ラインを下げてほしいんです。
そしてそれからがボーナスポイントです。

ドイツ語と英語できたら100点だと考えてしまうでしょう。
そうではないです。
ドイツ語勉強できたら、100点です。

因みに私の合格ラインは70点。
つまり、目標の7割できたら上等なんです。
そのくらいレベルを下げないと続きません。

なので、ここでお伝えしたいのは焦るな、
まずはできることからやれ、

一つのことに集中しろということで、
二頭追うものは二頭をえず。

と主張するしました。

とは言っても、
『一頭を得てから、もう一頭追えばいいんです』!

ゲーテの詩

hoping

ゲーテの詩を引用しましょう。

Wie das Gestirn,
Ohne Hast,
Aber ohne Rast,
Drehe sich jeder
Um die eigne Last.

「星のように、
急がず、
だが休まず、
それぞれが自分の重荷を
背負いながら回り続ける。」(Riko訳)

星が急ぐことなく、だけども休むことなく
その軌道を回り続けるように、
私たちも人生の中で焦らず、しかし立ち止まることなく
自分の責任や課題に向き合って進み続けるべきだ。

急がず、だが休まず、一つずつ大切な事に打ち込みましょう!

  • この記事を書いた人

Riko

2020年に経済学卒業。 2022年2月よりワーホリでドイツへ渡航。ドイツ語C1レベル相当取得し、 2024年春よりドイツの大学正規留学で美術史を学びながら、イタリア語も奮闘中。ゆくゆくは第二外国語のフランス語(A1)も美術史のために学びたいと考え中。(詳しくは家ボタンを押してね)

-Deutsch, Frage&Antwort, Motivation