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【ドイツ語試験】DSHではどれくらいのレベルが必要?ドイツの正規留学までの流れ
Contents
DSH準備コースの体験談
DSHの準備コース>B2、C1のコース
このコースに来る人は基本的にB2、C1のコースを一度受けてから来ています。
しかし個人的にはB1合格して、すぐにDSHの準備コースで学べてよかったです。
B2,C1レベルを経て、DSH準備コース行くより、
DSH準備コース×2する方がお勧め。
理由
このコースに来る人は基本的にB2、C1のコースを
一度受けてから来ている人がほとんどです。
それでも彼らは口をそろえて
「多くのことを学んだと言っていました。」
と言いました。
勿論、C1レベルといえど、
C1Hochschule(DSHなどのアカデミックなテスト)とは
全くの別モノではあるので、当たり前かもしれません。
過去問を解きまくった試験対策については割愛させて頂きますが、
文法や文章の書き方などを丁寧に学べたのはとてもよかったです。
(過去問については大学で系統が異なるので、一度DSHの公式サイトでご覧ください。)
1回目基礎コース/インプット多め
B1レベルからDSHの準備コースのレベル(B2-C1)というのは
英語で例えるならば、
中学英語を終えたら、もういきなり大学の過去問を解いている。
というイメージです。
なので、単語、文法も覚えることがとにかく多く、
インプットが中心になりました。
私は分からない単語をノートに書いていたのですが、
1.5ヶ月1冊ペースでした。(2冊と少し。)
クリスマスに友達から貰ったノートで単語を書きまくりました。
なので、アウトプットというよりは
とにかく単語と文法とリーディングで手一杯なところがありました。
ただここでは基礎コースだったので、
文法など基礎を多く学べたことがとてもよかったです。
どれくらいのレベルになった?
私は自分のレベルで奇跡的に合格しても、大学での講義は厳しいと思い、
私は腕試しさえしませんでしたが、
手ごたえ的には運良ければDSH2、DSH1は手堅い。といったところでした。
2回目応用コース/アウトプット多め
新しい単語は以前より少なくなりました。
アウトプットや苦手なリスニングに対策することができたのでよかったです。
そして、私は自分でも友達から貰った教材や過去問のリスニング、
スピーキング、ライティングの練習に集中することができました。
例えば、受動態は私が大好きな文法の一つですが、
それを無意識にSchreibenで書けるようになったのは2回目のDSH準備コースの時です。
そして受動態を話すとなったら、話すのにはまだ時間がかかりました。
(正直言うと、大学に入ってから少し使えるようになった。)
理解してから、自然に『使える』ようになるには
時間がかかるので、多少の時間は必要でした。
またコースでも、基礎ができてる人が来るので、
ほとんどがC1レベルのコースを経てきたウクライナ人が大半。
始まった時点でDSH3は合格手堅いレベルだった
彼らの存在は刺激にもなったので、よかったです。
(ウクライナ陣営とその他陣営で不満があった話は別として)
そんなこともあってコースでは
文法などの基礎事項は簡単に復習して、難しい演習をしていたのがよかったです。
DSHのテストについて体験談
私のテストの結果
筆記試験
- リスニング:90%
- ライティング:86%
- リーディング:96%
----91%でDSH3
口頭試験
- スピーキング:68%
---67%以上でDSH2
といことでDSH2を取得しました。
順にテーマと難易度について紹介します。
内容に関してはうろ覚えなことはご了承ください。
リスニング
リスニングのテーマは『遺伝子と実験』という感じで
最初にDNAの前提的な話「あれ?昔習った…(覚えてない)」内容についての設問、
それからいつものように実験という流れは同じです。
テーマは最悪で震えが止まりませんでした。
しかし、問題は難しくなく、
先生も(いつもより?)ゆっくりと音読してくれたので、
みんなも私と同じような印象をもったみたいでした。
今後どうなるのかわかりませんが、
私が受けた時点では、
5分(設問を読む)→読み上げ→5分(回答時間)→読み上げ→40分回答時間
という流れでした。
ポイントは
肝心なところは5分の設問を読むのと、
5分間でどこが分からなかったをマークしておくことです。
ただ、大学によって、
読み上げ→5分(回答時間)→読み上げ→40分回答時間
というところも採用している大学があり、
大学の講義は最初から設問は与えれれていないってことで、
私が受けたゲーテ大学(フランクフルト大学)でも今後そうなると先生は言っていました。
一度その形式でやってみましたが、案外悪くもなかったです。
ライティング
ライティングのテーマは『制服を廃止すべきか』という問題でした。
それは私がちょうど日本から友人がきて休んでいた時期の課題で、
先生の添削はしていなかったですが、
事前に似たようなテーマを書いていたので、上出来でした。
そして、Schreibenが一番点数が取りづらい関門ですが、
- 受動態や習った文法表現
- 適切な分量の根拠を説明。
- 余裕があればエレガントな単語を使うこと。
決まり文句は採点側も『覚えてきてるよね?』というスタンスなので、
それが採点において差をつけることはないと思います。
勿論、できなかったら減点はされると思いますが、
逆にそこで無理に難しい表現を使うのではなく、
自分の文章とレベルと差がないことが大切だと思います。
リーディング
午後の部が思ったより簡単でみんな浮かれていたところに、
『人工衛星と隕石の軌道の変え方3選』というテーマがきて、
文献はNASAからの引用でした。
このテストが終わった時にみんな沈んだ顔をしていました。
友達は頭にピストンを撃つみたいなことしてました。
基本的にリーディングが傾向として一番点数が取りやすいのですが、
筆記試験はあくまでも3つの合計なので、
私が受けた回では間違いなくリーディングが難しかったと思います。
私もその時はマジかって思いました。
文法はいつもなら満点近く取れるのに、自信がない問題がありました。
ただリーディングの方が得点が2倍なので、できるだけリーディングに充てました。
その後彼氏と彼氏の家族にこのテーマについて話し、
この実験は成功しましたか?yesが正解で私はNoと答えたので、
1問間違えたことだけ認識して、辛い1週間を過ごしました。
ただ結果は1問ミス。
ということで、運よく想像よりもよい得点をとりました。
但し、私以外の人はリーディングで思うように取れなかった人が大勢いたので、
私はあくまでもラッキーだっただけです。
スピーキング
テーマは『非言語が与える説得性』という問題で、
内容自体はそこまで難しくはなかったと正直今では思います。
ただいつもよりも多い情報量。
データと記事、そして簡単な実験の紹介の文章が書かれていていました。
(いつもなら1つの文章+データ)
準備時間は15分与えられ、この期間に独独辞典があります。
(探す時間が勿体ないので基本的に使いません。)
ただこの時は頭が真っ白になって
単語が分からず独独辞典で調べたり、
(引いて分かっていた単語と気が付きます。)
有益な準備時間にすることができず、
何一つ準備できず、理解するだけで精一杯でした。
ぶっちゃけ本番という感じになってしまい、
話すことは話していたのですが、支離滅裂な内容だったと思います。
68%でギリギリ合格も先生のお情けがあってのことだと思います。
だから
DSHじゃなかったら、合格できなかったと思います。
ただ、試験前には発音トレーニングをしていたので、
それが成功したかわかりませんが、
『緊張しすぎてドイツ語を発声できない』
ということにはならなかったのは良かった点です。
勿論、私がそのDSH2境界付近にいたのは間違いありませんが、
ちょっとは人情があったともいます。
一方友達は大学ではスピーキングより
筆記試験の方が大切だからと慰めてくれました。
DSHを受験してわかったこと
支えてくれた人に感謝
ここまで気が狂ったように、
頑張れたのはホントに友達と彼氏が支えてくれたと思います。
ありきたりに聞こえるかもしれませんが、
一足先に大学進学した友達が親身になって相談のったり、問題集をくれたり、
クラスメイトの友達といいYouTubeチャンネルなどをシェアしたり、
彼氏がドイツ語を添削してくれたり、
勿論、ドイツ語の勉強で有難い存在だったのは間違いありませんが、
ドイツ語だけでなく、
彼らは私の精神的にも支えてくれたからです。
人生で今までは私は一人で何事もやろうとして、
見事に失敗ばかりしてきました。
誰にも話せずに抱え込んで、
鬱のような状態になってしまったりしたので、
他者の支えってホントに大切なんだと心から思えました。
ドイツ語の勉強は続く
それは言うまでもなく、DSH合格はスタートラインです。
大学に正規留学するということはこの比にはならないドイツ語力が求められます。
別にやる気をそぎ落としたいわけではありません。
年に2回のテストだから緊張しまくります。
ストレスも半端ないです。
だからこそ、何が言いたいかって、
DSHの受験で完璧の自分じゃなくてもいいんだよってことです。
DSHに受験される方がいましたら、心よりご健闘お祈りいたします。