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【アート】アムステルダム 旅行必見|オランダの歩き方 #artravel

ゴッホ×アムステルダムの旅

Museumkaart:美術館巡りの強い味方

オランダ旅行を計画している美術館巡りが好きな方に強くおすすめしたいのが「Museumkaart」です。
年間75€(2025年現在)ほどで、オランダ国内の500もの美術館に入場できる年パスです。

大人料金だと有名な美術館では18-20€くらいするので、4-5回利用すれば元はとれます。

私は心置きなく年に3度もオランダを訪れ、計25回程度使用しました。
ちなみに、特別展とかも少し安く入れるのでオススメです。

私が購入した2024年はカードが送られてきましたが、
アプリでもできるようになったみたいですね。

アムステルダム:運河と名画の街


アムステルダムの美しい運河沿いの街並みは多くの人を魅了しますが、
その人気ゆえに観光客が非常に多いのが現実です。

特に人気の高いゴッホ美術館、アンネ・フランクの家、
そしてレンブラントの「夜警」で有名な国立美術館(Rijksmuseum)は、
事前予約なしでは入場できないことがほとんどです。
訪問を計画される方は、必ず事前予約をしてください。

このMuseumkaartをもっている人も無料枠で申し込む必要があります!

アンネ・フランクの家


中学生の頃にアンネの日記を読んだ私にとって、
ここで実際に住んでいたのかと見てみることはとっても貴重な体験でした。

そして音声ガイドを借りれたと記憶しています。

この記念館が素晴らしいのは、単にアンネの物語を展示するだけでなく、
最後に重要な問いかけを投げかけていることです。

アンネ・フランクという一人の少女だけを神聖化するのではなく、
彼女以外にも多くの犠牲者がいたこと、
そしてその他の犠牲者のことも忘れてはならないという警鐘を鳴らしているのが印象的でした。

予約は2-3ヶ月前にはしないと日程が合わない可能性があるため、
アムステルダムへ行くことがあれば早めに予約してくださいね。

ゴッホ美術館


ゴッホ美術館には、日本の浮世絵から影響を受けた作品も展示されています。
このコレクションは日本でも何度か展覧会が開催さています。

そして今回とくにお伝えしたいのが、「花咲くアーモンドの木の枝」という絵画です。
この作品は非常に生き生きと描かれており、生命力にあふれています。
この絵が描かれてからわずか約1ヶ月後に、ゴッホは亡くなっているのです。

ゴッホの死因に関する新たな視点

一般的にゴッホは自殺したとされていますが、
私が尊敬する美術史家の高階秀爾氏は、この説に疑問を呈しています。
ゴッホの書簡や耳切り事件などの自傷行為を詳細に分析した結果、
高階氏はゴッホの死を自殺ではなく事故死と考えています。

平易に言えば、ゴッホの行動は「かまってほしい」という心理からの行為であり、
それが運悪く死に至ってしまった悲劇的な事故だったというのです。
この興味深い説について詳しく知りたい方は、高階秀爾氏の著作をぜひお読みください。

本:『ゴッホの眼

Otterlo:夜のカフェテラス


個人的には、アムステルダムのゴッホ美術館よりも、
Otterloにあるクレラー・ミュラー美術館の方を強くおすすめします。

アムステルダムのゴッホ美術館は肖像画が多く、
ゴッホの労働階級を描いた作品など多岐にわたるコレクションを所蔵しています。

しかし、多くの人が想像する「ゴッホらしい絵画」を求めるならば、
Otterloの美術館に軍配が上がります。

ちなみに、ギャルソン(店員)をキリストにみたて、その後光を窓枠の十字架と光で表現しています。
そしてゴッホを一言でいうならば、「リアリストの宗教画家」ともいえます。(詳しい内容はゴッホの眼を参照)

クレラー・ミュラー美術館

この美術館のもう一つの魅力は、混雑が少ないことと、自然公園の中にあることです。
美術館入場に加えて公園の入場料として約13.4€(2025年現在)が必要ですが、
それだけの価値があります。

私は現地で自転車をレンタルし、公園内をサイクリングしました。
彫刻や建物が森と融合していて、時間がゆっくり流れる中での美術鑑賞は格別です。

アムステルダムはゴッホ美術館などでは特に混んでいるので、
ゆっくりと芸術に触れたい方にはこちらがオススメです。

まとめ

オランダで美術館巡りするならば、Museumkaartを購入するのがいいです。

今回はアムステルダムについて、
ゴッホの絵画をもっと堪能したい!という視点から、
Otterloについても紹介させていただきました。

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