Deutsch Motivation Study Method

【ドイツ語】話すことが怖かった体験談と克服 (~A1レベル)

ドイツ語を話すのが怖かった体験談と克服

私はドイツ語は日本で、独学で勉強していました。
(一つ前のブログでは独学について詳しく書いていますが、
私は文字通りただ独りで勉強していました。)

ドイツ語学校のレベル分けのための入学テストで
筆記試験はB1レベル相当のスコアを取りました。
つまりA2レベルは余裕で理解しているという状態でした。

しかし、口頭試験では一言も話せず、
聞き取ることもできず、
結局A1.1のクラスから始めることになりました。

ドイツ語を話すのが怖い

その時の私がどんな状況かというと、
「Danke」と言うことさえためらい、
スーパーのレジでの挨拶すら怖くなってしまいました。
一人で電車に乗るのも不安で仕方がなかったのです。

私はフランスやイタリアでは10フレーズほどしか知らなくても、
現地の言葉で堂々と話していました。
それなのに、知識量としてはドイツ語の方が多いはずなのに、
なぜかドイツ語を話すのが怖くてたまりませんでした。

初めてのドイツ語の授業

最初のドイツ語の授業で自己紹介をする場面になりました。
しかし、たった数文を話すだけなのに、
上手く話せなくて、つっかえながら自己紹介を訪ねたり、話しました。
ものすごく恥ずかしく感じたのを今でも覚えています。

「練習もしていないものを使いこなせるわけがない」と自分に言い聞かせました。

彼の家族ともドイツ語で話す

クラスメイト同士ではドイツ語で会話できるようになってきましたが、
特に彼の家族とドイツ語で話すのが恥ずかしかったです。
もともとは英語で話していました。

私は友人(英語圏)とは普段英語で会話しています。
知らない人と日本語を話す分には恥ずかしくないが、
私と日本語を話すの恥ずかしいと言っていました。

つまり過去の自分のイメージがない人=知らない人とは話せても、
自分のイメージがある人(英語を話す)=既存の自分を知っている人に対して
そのイメージを変えることはとてもストレスです。

日本人の友達と英語の練習といっても、
英語の授業以外で英語で話すのは
何だか恥ずかしいと思ったりするのと似ていると思います。

このような心理的な障害を感じてしまうことは
外国語を学ぶ人によくあるだと思います。

私も普段は英語で話していたため、
急にドイツ語で話すのが違和感があり、
「いまさらドイツ語を話すのは変じゃないか?」と考えてしまいました。

しかし、
「いまさらって全然今更じゃない!」
「今ここで話さないと、いつまでたっても言えない」

と思い切り、勇気を出して

「Wo ist (der) Zucker?」(お砂糖はどこ?)

と聞いてみました。
本来は冠詞もセットですが、そんなことはどうでもいいことです。

彼のお母さんがとても喜んで、私を褒めてくれたのです。
その瞬間、案外話してみると何事もないのだと気づきました。

そして向こうはドイツ語で話すのを待っていたと思います。

恥ずかしさの正体

今振り返ると、ドイツ語を話すことに抵抗があったのは
「自分はもっとできるはず」というプライドが邪魔をしていたのだと思います。

私はB1レベルの試験を受け、A2レベルくらいの会話はできるはずでした。
しかし、実際には思うように話せず、それが恥ずかしくて話すことを避けていました。

しかし、それでは「話せないから話さない」という悪循環に陥ってしまいます。

「上手く話せないからこそ、話さなければならない」

そう思考を転換することで、少しずつ話すことが怖くなくなりました。

「もしドイツ語を話すのが恥ずかしいなら
それは自然なことです。

なぜなら、話すためにそれなりのインプットをしてきたからこそ、
「もっと話せるはずなのに」と思うからです。

しかし最初から話せないということも当然です。
したがって、この二つの対立を早めに終結する必要があります。

なぜなら、どこかで話し始めなければ、永遠に話せるようにはならないので。

しかし、その障壁は思ったほど大きくありません。
まずは勇気を出して、一言でもいいので口に出してみましょう。

できなくて当たり前です。一つ一つできるようにしていきましょう。

補足:ドイツ語で話しても英語で返される

これはドイツ語を習うアジア人のあるあるなんですが、
私の発音のせいか、都市部のレストランでは
ドイツ語で話しても英語で返されることが多いです。

「英語のメニューは必要ですか?」と聞かれたり、
ドイツ語で話していても「Wie bitte?」(なんて言いました?)と聞き返すと、
言語がわからないと思われて英語で返されることもあります。

しかし、それは「あなたのドイツ語が下手だから」ではなく、
「ドイツ語が分からないだろう」という親切心からです。

気にせずに、ドイツ語で話し続けましょう。

まとめ

ドイツ語を話すのが怖いのは、「自分はもっとできるはず」というプライドが邪魔をしているから。
でも、それはインプットきちんとした結果でもあるから自然なことです。

だけど話せるようになるには「話すこと」が必要。

いきなり流暢に話せるわけがないので、
まずは簡単な一言から始めてみましょう。

ドイツ語で話しても英語で返されることはよくある。
でも、それは親切心なので気にせずドイツ語を続けよう。

ドイツ語を話すことが恥ずかしくても、
まずは勇気を出して、話してみましょう。

できなくて当たり前!一つ一つできるようにしていきましょう。

話せるようにならないと思っている方へ↓↓

  • この記事を書いた人

Riko

2020年に経済学卒業。 2022年2月よりワーホリでドイツへ渡航。ドイツ語C1レベル相当取得し、 2024年春よりドイツの大学正規留学で美術史を学びながら、イタリア語も奮闘中。ゆくゆくは第二外国語のフランス語(A1)も美術史のために学びたいと考え中。(詳しくは家ボタンを押してね)

-Deutsch, Motivation, Study Method