Deutsch Study Method

【言語学習】話せない人が勘違いしている「独学」の誤解と成功のカギ

言外国語学習において「独学」という言葉はしばしば誤解を生みます。
「独学でペラペラになれる」といった話を耳にしたことがある方も多いでしょう。

しかし、その「独学」は外国語学習においてはありえません。
この記事では、私自身の経験をもとに「独学」の真実と、
外国語を上達させるために必要な成功のカギについてお話しします。

独学の誤解

外国語学習において「独学」は存在しない?

確かに「独学でペラペラになる」みたいなことよく耳にするかと思います。
しかし、私はそれは独学ではないと思います。

独学とは文字通り『独りで』学ぶことです。
つまり、他者の力を借りずに独りで学ぶことです。

しかしながら多くの場合、多くの人が言う独学というのは
『独りで』学んでないということです。

例えば、下記の状況を考えてみてください。
独学の誤解

義務教育で基礎を学んでいる

特に英語の場合ですが、義務教育で基礎的な知識を得ていることが一般的です。
話せないにしても英語の知識は蓄積されています。
(英語はこの時点で独学にはならないでしょう。)

オンラインやオフラインでレッスンを受けている

早く上達している人は週4などでレッスンを入れています。
確かにレッスンはスケジュールは『独りで』決めているかもしれませんが、
言語学習において独りではありません。

フィードバックを受けている

スピーキングやライティングの添削を
ネイティブ/非ネイティブから受けている場合も含まれます。

独学ではなく、自学

独学ではなく、自学

自学とは

自学とは自ら進んで学ぶこと。
外部のリソースや他者の助けを積極的に取り入れながらも、
主体性を持って学習を進める行為です。

以上のことから、独学で話せるようになったという人は
実際には、「独りでの学習」ではなく、
外部のサポートを受けながら自ら学んでいるケースがほとんどです。

独学のプライドを捨てろ

つまりここで言いたかったことは、
多くの人が言う『独学』についての意地悪ではなく、

失敗している人にありがちな
独りでやっても成果がでるという幻想を壊したかっただけです。

独学なんかさっさとやめて、他者の助けを求めろってことです。
(それは私もその一人でしたから。)

外国語習得で独学はほぼ不可能

典型的な日本人で、英語の文法や知識はあるけど話せない人が
同じように第二外国語を学んでも話せるようにはならないってことです。
現に英語ですら話せていないわけですから。

従って話せるようになる勉強法が確立していないのに、
『独学』は不可能ではないんでしょうか?

もちろん、英語がもともと話せて、
それでドイツ語が独学で話せるようになったとか、
ドイツ語が母語で英語も知っている中で、
オランダ語のように似ている言語を習得しようなど、
明らかに恵まれた条件は除きます。

一人で勉強する場合の成功のカギ


大切なのはモチベがなくても忙しくても
やるしかない一択を作ってしまうことです。

その一つの強力なシステムはオンライン会話なりやタンデムなどの
他者との関わりをもつことです。

その約束は目標に向かって遅れずに進むための『ペースメーカー』となり、
習慣化につながります。

定期的なレッスンを受ける

ドイツ語を話す環境に投資する
定期的なレッスンを受けると、
「この日までには○○する」という毎回の小さな目標ができます。

そして長く続けることが一番なので、
週一でいいので始めてみましょう。

(出来れば週に2回あるとベスト。)

特にやる気がない時に効果的です。
それは復習してないから休むではなく、
何も準備してなくても、とにかく続けてください。

正直そのレッスンの良し悪しは重要ではないです。
重要なのはペースメーカーとして、辞めないシステムを作ること。

語学勉強の仲間がいれば、一緒に頑張ればいいし、
タンデムができるならタンデムをやりましょう。

しかし初期段階ではタンデムは不要なことが多いので、
語学勉強の仲間が周りにいなければ、
語学校なりオンラインなりレッスンを定期的に通いましょう。

ドイツ語を話す環境に投資する:テストよりレッスン

定期的なレッスンを受ける
言語学習の仲間でもいいですが
大学でドイツ語専攻してないかぎり、
なかなかドイツ語を一緒に勉強する仲間はできないと思います。
その時はオンライン会話などを使いましょう。

例えば、テストをA1レベルからB1レベルまで受けると、
58,000円かかります。(Goetheの場合)
A1レベルからA2レベルまではテストを受けなければ、
34,000円分あまります。

その代わりにオンラインレッスンを受けてみる、
というような感じです。

とにかくテストなども大切ですが、実力を出す機会よりも、
まずは実力をつける機会にお金を払うべきだと思います。

もちろん、両方できたに越したことはないですが、
あくまでも制限がある中で、
同じ金額使うならどう使うかという問題です。

まとめ

独学は有り得ない。神話に騙されるな!

外国語学習において"独学"はありえません。
もちろん、留学をしなくても外国語を話せるようにはなりますが、
多くの場合、レッスンなど言語学習を成功させるためには、
外部のサポートを活用し、ペースメーカーを持つことが重要です。

独学でペラペラになりました、なんていうかもしれませんが、
ほとんどの場合『他者との繋がり』があるはずです。

なので、その『独学の神話』に騙されず、
積極的にオンライン会話など、余裕があれば
ドイツ語のコースを定期的に通い他者との関わりをつくりましょう。

そして、無料教材でもたくさん良質なコンテンツはあります。
詳細はこちらのブログ↓↓

  • この記事を書いた人

Riko

2020年に経済学卒業。 2022年2月よりワーホリでドイツへ渡航。ドイツ語C1レベル相当取得し、 2024年春よりドイツの大学正規留学で美術史を学びながら、イタリア語も奮闘中。ゆくゆくは第二外国語のフランス語(A1)も美術史のために学びたいと考え中。(詳しくは家ボタンを押してね)

-Deutsch, Study Method