ヨーロッパ人は日本語話せるのに、それに比べて私たちは外国語が話せない。
私たちって外国語の才能ないの?
と思うかもしれません。しかし、私はそれはちょっと違うと思います。
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日本人の9割が勘違いしていること
言語にはそれぞれ独特の難しさがあります。
確かに、日本語は「難しい言語」として知られていますが、
すべての4技能が難しいわけではありません。
従って、外国人が日本語を話せたとしても、
だからスゴイというわけではありません。
(勿論その努力は素晴らしいんですけど)
つまり、日本語話せる=英語などのヨーロッパ言語を話せるを
同じ次元で考えることがナンセンスだと思います。
私たちは外国語の特徴を理解し、
その言語にあった勉強をする必要があります。
そこでヨーロッパ言語と日本語で比較しながらかいてみましょう。
日本語を「話す」のは簡単
日本語の文法は意外と簡単
日本語は動詞の活用が少なく、文法の構造もシンプルです。
例えば、「私(わたし)はリンゴを食べる」という文を見てみましょう。
日本語: 私は林檎を食べる。(主語-目的語-動詞:SOV)
英語: I eat an apple.(主語-動詞-目的語:SVO)
イタリア語: Io mangio una mela.(動詞の活用あり、主語は省略可能)
ドイツ語: Ich esse einen Apfel.(動詞の格変化あり)
日本語では、動詞の形が主語に依存せず、動詞の活用も最小限です。
「食べる」→「食べます」のように簡単な形式で、主語が誰であれ同じ形を使います。
一方、英語や他のヨーロッパ言語では、主語に応じて動詞の形が変わります。
敬語ができなくても会話は成立する
日本語の敬語は確かに難しい要素ですが、
実は日常会話では丁寧語さえ使えれば十分です。
例えば、食べるを例にしましょう。
尊敬語「召し上がる」
謙譲語「いただく」
ビジネスシーンや特定の場面で重要ですが、
友人同士や初対面での会話では、
シンプルな丁寧語「食べます」で問題ありません。
外国人の場合、多少ため口でも意思疎通においては問題ないと思います。
そのため、敬語を完璧に習得していなくても、
日本語でのコミュニケーションは比較的簡単です。
読み書きは難しさ
日本語の学習で最も難しい部分は「読み書き」です。
漢字、ひらがな、カタカナの3種類の文字を覚える必要があり、
特に漢字は外国人にとって大きなハードルです。
しかしながら「話す」においてはそれを考えなくてもいいです。
日本語を話せる外国人が多いのは事実ですが、
書くことに関しては多くの外国人が苦労しています。
しかし、日本語を話す際、
日本語の難しい分野である漢字や敬語を使いこなすことは求められていません。
ヨーロッパ言語は話すのが難しい?
ヨーロッパ言語の「話す」は最難関
日本語と比べ、ヨーロッパ言語では「話す」ことが一番難しいです。
なぜなら、動詞の活用や名詞の性、語順の複雑さなど、
日本語にはない要素で難しいにもかかわらず、
それらが常に必要な文法だからです。
例えば、英語では「eats」のように三人称単数の変化があり、
ドイツ語やイタリア語でも動詞や名詞の変化が頻繁に発生します。
これらを正確に使いこなすには、多くの練習が必要です。
不公平な比較:「話す」ってチート分野
つまり、日本語が学習にとって「話す」ってチート分野だと思います。
一方で、外国語では確かに日本語のような敬語や漢字はないので、
読みは比較的簡単と言えます。
- 動詞の語尾変化、名詞の性など、日本語にはない文法
- しかしながら、常に必要な文法
⇒瞬発力がいる「話す」難しい分野
まとめ
外国語学習における不公平な比較を避けろ
言語学習において、
相手の得意な部分を見て自分の不得意な部分と比較するのは不公平です。
外国語、特にヨーロッパ言語と日本語では
4技能において難しさに差があります。
従って、外国人が日本語が話せるからと言って
私たちが英語がまるで才能なくてできないわけじゃないんです。
現に私は日本人は似て非なる母語でありながら、
それなりに知識はある人が多いと思います。
したがって正しくいうなら、
私たちはヨーロッパ言語の勉強の仕方が間違っている。
つまり、話す練習をしてこなかったってことだと思います。
なぜなら日本語は「話す」が一番簡単だから。
難しい敬語は丁寧語で充分だし、漢字は不要。
しかしヨーロッパ言語では動詞の活用や語順が常に重要。
「話す」が最難関とも言える。
だからこそ、ヨーロッパ言語を勉強するときは
自分達が思っているより多く「話す」練習することが大切だと思います。
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